ボランティアって何ぞや?
大学1年のとき、ボランティアどんな活動についてはじめようか…と考えていて、ふとあることを思った。すなはち…「ボランティアっていったいなんなんだろう?」
環境問題や、ヘルパーから、実はとっても身近で些細なことまで、ボランティアというのに、いざ説明してもようとなると、全然できないのだ。ということで、まずはボランティアって何かを調べることにした。
まず調べてみたのは辞書。国語辞典によると
「自発的にある事業に参加する人。社会事業活動に無報酬で参加する人。篤志奉仕家」1)
ということになる。ちなみに篤志とは、「社会のためになる、事業・運動などに熱心で協力を惜しまないこと」1)という意味。
社会事業活動に無報酬で参加する人ということは、有料ボランティアはボランティアではないのではないか?そう疑問に思ったが、この場合は、奉仕活動や、篤志家Mという意味でボランティアに含まれてるのだろうなとなっとくする。
また、volunteer英和辞書で引いてみると、
「志願者、有志、ボランティア(for〜:志願兵、義勇兵)」2)
英英辞典で引いてみると、
「1.someone who does something without being paid ,or who is willing to offer to help someone:Most of the relief work was done by volunteers.
2.someone who offers to help to join the army , navy ,or air force」3)
とりあえず、これを翻訳してみると・・・こうなる。
「1.払われずに、何かをするか、この人は誰かを助けることを喜んで申し出る人;ほとんどの軽減仕事はボランティアによって行われました。
2.軍隊、海軍あるいは空軍に加わるのを支援することを申し出る人」
となる。それにしてもまさかボランティアに志願兵などの意味が含まれてるとは…と思ってしまった。
ボランティアの語源はvolo(ウォロ)というラテン語。英語のwillと同じ、「意志する」という意味。ここから派生したvoluntas(ウォルンタス)という自由意思を意味する言葉に人名称の−erをつけてできた言葉なのだそうである。4)
次に、どんな種類のボランティア活動があるかを見てみることにする。どうやら大まかに別けると次の20種類ぐらいがあるようである。5)
- 地球環境・自然保護
- リサイクル
- 食・水・暮らし
- 野生生物の保護
- 第三世界の自立支援
- 高齢者福祉
- 肢体・知的障害者支援
- 視覚・聴覚障害者支援
- 地域での福祉
- 子ども・教育
- 女性問題(女性支援)
- 人権問題(人権擁護)
- 在日外国人・帰国者支援
- 平和問題
- 医療・保険・メンタルヘルス
- 災害・避難民救済
- 地域での活動
- 文化・伝統芸能の継承
- そのほかの社会問題
- 寄付・募金活動
大まかに分けてですら、こんだけある。細かく言ったら…一体いくつあるのでしょう…。
でも、こんだけ種類があるなら、きっと自分にでも、できることや、やってみたいこと、見付けられるんじゃないかなと思う。ただ、あまりにも数が多すぎて、かえって見つけ出しづらい感はある。
結局朔自身は2年間ほど、国際交流関係のボランティアについてやっていた。これの分類で言えば、「第三世界の自立支援」に当たるものだろうか?もしくは「在日外国人・帰国者支援」か。<…正確には一時滞在者だが
そんな訳で…自分の体験を含めて、ボランティアについて、ちょっと触れて行きたいと思う。
参考文献
1)松村 明編、”大辞林”、(1995)、三省堂
2)小西 友七 他編、"プログレッシブ英和辞典”、(1994)、小学館
3)LONGMAN DICTIONARY OF CONTEMPORARY ENG LISH”、(1996)、桐原書店
4)全国新聞連合シニアライフ協議会編、”これからのボランティア”、(1995)、講談社
5)”はじめてのボランティア”、(1993)、ほんの木