ギリシャ神話の神様も、宴会は大好きです。神酒(ネクター)を飲みつつ宴会をします。
宴会では当然、お酌嬢がいます。(そりゃ、だって権力者達の飲み会だから)
お酌嬢、名前を「へべ」と言い、ゼウスとヘラの娘でございます。
ある日、へべは宴会でお酌をしている時、つまづいてゼウスにお酒をかけてしまいます。
へべ「申し訳ございません、申し訳ございません」(平謝り)
ゼウス「お前、お酌嬢クビね」(あっさり)
かくして、へべをクビにしたゼウス。次のお酌嬢を探さなければなりません。
いつもの調子で、ハンティングを決行します。
このたび、ゼウスの目に留まった犠牲者は。
トロイアの王子、「ガニメデ」。ゼウス、美少年も大好きです
今回は、どのようにしてターゲットを誘拐するか。
美少年とはいえ、羊飼いやってるし。決してひ弱ではなし、可愛いもので引っかかる乙女でもない。
・・・・強行突破決行(きら〜ん)
かくして、鷲に化けたゼウスは、空中より奇襲。そして誘拐。
ゼウス「はっはっは。ガニメデ、おびえるでない」
ガニメデ(びくびくびく)<いきなり、鷲に誘拐されて、空を飛んで。おびえない人が居たら見てみたい。
ゼウス「お前、神々の席でお酌をやること決定な。わしが決めた」
オリンポス山にまで連れ去られて、ガニメデに拒否権は存在しません。
かくして、美少年のお酌を手に入れた、ホクホクのゼウス。
この時の、ガニメデを誘拐した鷲の姿が鷲座となるのです。
ガニメデは人間です。当然のことながら、寿命があります。寿命が尽きるまで、お酌をしていたガニメデは、水瓶座となるのでした。
追記:突然王子が行方不明になった、トロイア王国。当然、ゼウスに息子の行方をお伺い立てます。
王「うちの息子のガニメデが、鷲に誘拐されてしまいました。ゼウス様、どこにいるか教えていただけないでしょうか?」<この時点で、誘拐した犯人がゼウスだと言うことを知りません
ゼウス「あ、ガニメデはわしが貰い受けた。」
王「なんですって!!」
ゼウス「ちょうど、お酌が居なくなったんでな。お礼にこれやろう」<黄金の実のなる林檎の木を渡す
王「ゼウス様、そんな・・・せめてもう一目、ガニメデに合わせてください」
ゼウス(黙殺)
かくして、トロイアの王と王妃は、二度と最愛の息子にあうことはできなくなったのでした・・・
「とりあえず、13星座2」に続く
次回予告:「ミッション2:『ヘラクレスの殺人(?)事件』」